行楽期 迅速な山岳救助手順を確認 真庭署が入山し訓練 県警ヘリ連携

遭難者を担架に乗せて下山する真庭署の第2機動隊員ら

 秋の行楽シーズンに備えて真庭署は14日、岡山県新庄村の毛無山で山岳救助訓練を行った。県警のヘリコプター「わしゅう」と協力し、署員が遭難者の迅速な救出手順を確認した。

 下山中に7歳の娘とはぐれてしまったと父親から通報があった―との想定で実施した。同署の第2機動隊員5人が列をなして入山し、木々に紛れてたたずむ娘役の女性署員を発見。「大丈夫だからね」「名前は合っているかな」などと優しく声をかけ、容体を確認した。負傷していた右足首を手当てし、毛布と棒で作った即席の担架に乗せて山を下った。

 一行は女性を麓の駐車場まで搬送。上空から捜索していたわしゅうから県警の機動隊員が降下し、病院に連れて行くために女性を引き上げた。

 第2機動隊長の岡田哲生地域課係長(39)は「山はすぐに表情を変える。登山届を出し、装備やいざという時の連絡手段を整えた上で楽しんでほしい」と話した。

負傷した女性を引き上げる県警のヘリコプター「わしゅう」

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