課題解決カードで学ぶ 宮崎北高

 宮崎市・宮崎北高(鬼束雅史校長、918人)の普通科1年生276人は17日、探究活動「地域企業研修」の第1回として、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)を学ぶゲームを体験した=写真。
 研修は、地域の抱える課題とその解決策を考察しようと、県中小企業家同友会の協力を得て本年度初めて実施する。生徒はSDGsを学んだ後、同会に所属する市内の事業所を訪ねるなど調査し、その企業ができる取り組みを具体的に提案。12月にはリポートをまとめ発表する。
 同日は、同会の結城美佳事務局長が、SDGsの考え方を説明した後、班ごとにゲームを実施。ゲームは「お金」や「時間」のカードを使い、「交通インフラの整備」などのプロジェクトを進めて目標達成を目指す。進行する中で「経済」「環境」「社会」の3項目の数値が増減する。
 岡村海世(かいせい)さん(15)は、「経済を優先すると環境の数値が減ることが分かった。企業には宮崎の豊かな自然を守る取り組みを提案できるよう研究を進めたい」と話していた。

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