「感染再拡大の入り口に差し掛かる」東北医科薬科大学藤村茂教授

宮城県の感染状況を見てみます。宮城県の感染者数は、19日まで8日連続で前の週の同じ曜日を上回っていて増加傾向にあります。このような状況を受け、専門家は再拡大の入り口に差し掛かっていると警戒感を示しています。

東北医科薬科大学藤村茂教授「第7波が完全に下がり切る前に、当初から言われていた11月位に一つのピークが来るかもしれない、というものに入りかけているのかなという印象を受けています」

感染症学が専門で、東北医科薬科大学の藤村茂教授は、感染者数が増加している要因について次のように分析しています。

東北医科薬科大学藤村茂教授「今見ていると、感染者の中心がまだワクチンを規定回数受けられなかった世代の人たち、10代とか20代とか10歳未満の方々を中心に広がっているのかなという印象ですね。寒さで換気しにくくなったこともですけど、湿度がだいぶ下がってきているところも、呼吸器系のウイルスはかなり感染しやすい状況になります」

ドイツやフランス、イタリアなど北半球の国で新型コロナの感染者が急増しているとしたうえで、11日に入国者数の上限が撤廃されたためインフルエンザとの同時流行が現実味を帯びてきていると指摘します。

東北医科薬科大学藤村茂教授「ドイツとかフランスとかも急増しているのは、BA.5なんです。これは恐らく向こうも同じようにだんだん寒くなってきていますから、それに拍車をかけてマスクをしていませんから一気に広がっているような状況なんだろうと。インフルエンザは実際にもう日本に入ってきていて感染者数が出始めているんですね。インバウンドでいろいろな観光客の方が入ってこられていますし、仕事の方も入ってきていますから間違いなく日本で広がるだろうと」

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