「3度目の被爆都市つくってはならない」平和首長会議 ヒロシマアピール採択

核兵器廃絶に向けて世界の都市が連帯して活動する平和首長会議の総会が閉会し、「ヒロシマアピール」が採択されました。

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ヒロシマアピールでは、ロシアによるウクライナへの武力攻撃に言及し、「核兵器使用の威嚇がなされ、核戦争が勃発するリスクが最も高くなっている」と危機感を表明しました。

広島市 松井 一実 市長(ヒロシマアピール)
「繰り返される核兵器の脅威から私たち人類が免れる唯一の方法は『廃絶』しかないとの確信のもと、とりわけ核保有国とその同盟国に対して、核兵器廃絶に向けた即時の行動を要請し、為政者の政策転換を促していく」

その上で、国連や各国政府に核抑止論からの脱却と核兵器禁止条約への批准や、被爆地、広島・長崎を訪問し被爆の実相を「人類の体験」として伝える取り組みを進めることなどを訴えました。

長崎市 田上 富久 市長(閉会あいさつ)
「核兵器の使用が示唆される中、私たちが目指してきた核兵器のない世界とは全く逆の方向の出来事が続いている。3度目の核兵器による被爆都市を絶対につくってはならない」

平和首長会議の次回の総会は、2025年に長崎市で開かれます。

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