「核廃絶しかない」ヒロシマアピール採択し閉会 平和首長会議総会 広島

世界の都市から核兵器廃絶を訴える平和首長会議の総会が20日、最終日を迎えました。

ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、ヒロシマアピールを採択し閉会しました。

9カ国・102都市が一堂に会した平和首長会議の総会。

ニューヨークで市民団体をつくるなど平和文化を提唱したアンワルル・チョウドリー元国連事務次長が「真の平和」を訴えました。

元国連事務次長 アンワルル・チョウドリー氏「平和とは単に戦争や対立が終わることではありません。真の平和とは差別・偏見・不正義・不平等のないことです」

会議には国会議員と面会したり、国際会議に参加したりするなど核廃絶を訴える大学生らも参加しました。

被爆者の高齢化が進むなか次の世代への継承が大きな課題となっています。

広島市 松井一実市長「繰り返される核兵器の脅威から私たち人類が免れる唯一の方法は廃絶しかない。(保有国などに)核兵器廃絶へ向けた即時の行動を要請し為政者の政策転換を促す」

会議は国連総会で「軍縮と都市」についてを議題とすることや、若い世代へ平和文化を伝える支援など6つの行動を盛り込んだヒロシマアピールを採択し閉会しました。

次回の総会は2025年に長崎市で開かれる予定です。

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