マルコ・ベゼッチがMotoGPクラスのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得/第18戦オーストラリアGP

 10月16日、MotoGP第18戦オーストラリアGPの決勝レースがオーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで行われ、接戦となった表彰台争いを展開した末に4位を獲得したマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)が、2022年シーズンのMotoGPクラスにおけるルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

 今シーズンのMotoGPクラスのルーキーライダーは、ベゼッチとファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)のドゥカティ勢2台。そして、ラウル・フェルナンデスとレミー・ガードナー(テック3KTMファクトリー・レーシング)のKTM勢2台と、ヤマハ勢であるダリン・ビンダー(WithUヤマハRNF・MotoGPチーム)の5人だ。

 その5人の中から今シーズンのMotoGPクラスにおけるルーキー・オブ・ザ・イヤーが争われ、第18戦オーストラリアGPでベゼッチが獲得した。そのベゼッチは、23歳のイタリア人ライダーで、2015年からロードレース世界選手権のMoto3クラスに参戦した。2019年からはMoto2クラスに参戦し、通算3度の表彰台を含む計14度の表彰台を獲得している。そして今シーズンからMotoGPクラスに昇格し、バレンティーノ・ロッシを主宰とするムーニーVR46レーシング・チームで、ルカ・マリーニのチームメイトとして戦っている。

ルカ・マリーニとマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)/2022MotoGP第18戦オーストラリアGP

 今シーズンは第11戦オランダGPではMotoGPクラス初の表彰台となる2位を獲得し、第17戦タイGPではポールポジションも獲得するなど活躍を見せていた。そんななか迎えた今回の第18戦オーストラリアGPでは、予選9番手から見事な追い上げを見せ、ファイナルラップまでもつれ込んだトップ争いに加わり、表彰台争いを繰り広げた。

トップ争い/2022MotoGP第18戦オーストラリアGP

 そして激闘の末に4位表彰台を獲得したことにより、第18戦オーストラリアGP終了時点で9度のトップ10入賞を果たし、総合ランキングでは14位の計93ポイントとなり、ルーキーの中で2番手につけていたジャンアントニオとのポイント差を広げ、残り2戦を残してルーキー・オブ・ザ・イヤーの争いに終止符を打った。ベゼッチは今回のレースとルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得を次のように振り返った。

マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)/2022MotoGP第18戦オーストラリアGP

「レースとルーキー・オブ・ザ・イヤーのタイトルにとても満足しているよ。僕たちは今年の初めから多くの改善をし、大きく成長してきたが、まだ終わっていない。チームは僕の家族であり、アカデミー、バレ(バレンティーノ・ロッシ)のためだし、常に僕を信じてくれているよ」

「今回は素晴らしく、見事なレースだったよ。最終ラップで苦戦したけど、フィニッシュラインまで勝利を目指して戦った。ペッコ(フランセスコ・バニャイア)はブレーキングがしっかりしていて、マルク(・マルケス)とアレックス(・リンス)はそれ以上のものを持っていた。でも、僕はすべてを出し切ったから、文句は言えないよ」

マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)/2022MotoGP第18戦オーストラリアGP
マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)/2022MotoGP第18戦オーストラリアGP
マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)/2022MotoGP第18戦オーストラリアGP

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