相鉄全線、運賃一律10円値上げへ 23年3月、バリアフリー化推進

相鉄線

 相模鉄道(横浜市西区)は21日、鉄道のバリアフリー化を推進するため、2023年3月ごろから、相鉄全線の旅客運賃に料金を加算すると発表した。普通券は、区間に関係なく一律10円値上げされる。子ども料金は、料金加算後の大人運賃の半額となる。

 通勤定期券は1カ月600円、3カ月1710円、6カ月3240円がそれぞれ上乗せされる。通学定期券の料金は変わらない。

 今回の料金加算は、鉄道のバリアフリー化のため、乗客に負担を求める国の制度を活用。同日、同社が国土交通省に届け出た。

 同社は、加算期間の8年間で総額134億8500万円の徴収を見込み、ホームドアの全駅整備や、ホームと車両のすきまの解消など、全額をバリアフリー設備の整備や更新に充てるとしている。

 また、同社は同日、交通系ICカードの利用率増加などに伴い、12月30日に回数乗車券の販売を終了すると発表した。販売終了日までに購入した回数乗車券は、有効期間まで利用できるという。

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