美しい星空と焚き火のぬくもり、そして温かい料理…秋のキャンプをまったりと 冷え込む夜を快適に過ごすためには【ふくいのそと遊び】

ぬくもりがうれしい秋のキャンプ
空気が澄み、星空が美しい
焚き火のぬくもりが特にうれしい。
昼は暖かくても日が落ちると一気に冷え込みます。防寒対策はぬかりなく

1年のうちで快晴も多く、天候が安定している秋。日も落ちるのが早くなり、気温も下がってキャンプの醍醐味、焚き火を楽しめる季節になってきました! 気温が下がるともちろん寒いですが、冬のアウトドアファッションも楽しめますし、何より空気が澄んで日中の景色や夜の星空がより一層クリアにキレイに見えてきます。緑一色だった山もカラフルな暖色に変わり一日中景色を見ていても飽きない季節です。 先日、真夏の湖水キャンプ以来、久しぶりのキャンプに出掛けました。日中の気温は19度前後、動いていれば暑いくらいですが夕方からぐっと冷え込みはじめてアウターを取りにテントへ。 夜の気温を想定しての初戦のディナーは自家製キムチの入ったキムチ鍋を堪能。鍋定番の二回戦目の麺類をスッ飛ばし、今夜は最終戦のキムチの辛さがやんわりと効いたチーズリゾットへ。身も心もノックダウンされた参加者は、キムチ鍋で温まった体温を逃さぬようしっかりと防寒し、今夜は少し早めのチルモードに。 夜はライトアップされたランタンの色もキレイですが、見上げた夜空はもっとすごいことに!いつにも増して、今日はみんな焚き火の周りに集結しています。年齢、性別バラバラですが焚き火を囲みながらまったりと過ごせるこれからの時期が僕は一年の中で一番好きです。 防寒対策として、単純にホッカイロやストーブを使ったりをする以前に、ウェアーの見直しをしてみてください。これはキャンプだけでなく、山登りのようなアクティビティーにも同じことが言えます。 トップスの基本レイヤーは、アンダーウェアー+薄手のインナー+中間着#01+アウター#02になります。#01は、その日の気温やアクティビティースタイルによって、化繊のスウェット・ウール素材のニット・フリース・ダウンなどを、使い分けたり装備しなかったりします。#02も同様に、アクティビティースタイルによって変わりますが、生地の織り密度が高く防風性のあるウェアーをお選びください。 次にボトムですが、トップス同様でベースはアンダーウェアー+ソフトシェルパンツ。キャンプの場合は難燃やコットン素材を使用したボトムをソフトシェルパンツの上からオーバーパンツとして使用するのもおすすめです。寝る時は、汚れや匂いのついたオーバーパンツを脱いぎ、柔らかくストレッチ性の高いアンダーウェアー+ソフトシェルパンツで快適に寝れます。 アウトドアで快適に過ごすための最重要事項は、季節や天候に合わせたウェアレイヤリングをすることなのです。経験や知識だけあっても環境に体は耐えられません。お客さまと話していてもウェアレイヤリングは毎回課題です。分かる人もそうでない人も、一度答え合わせのために最寄りのアウトドアショップでプロのスタッフとお話ししてみてください。きちんとしたウェアレイヤリングを理解して経験や知識・常識を身につけながら、安全に楽しい深まる秋のアウトドアをぜひお楽しみください。(アウトドアセレクトショップ「MONOLITH/モノリス」=福井県福井市中央1-19-21 福井クレストビル2階 吉川雄一)

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