河井事件 元県議に罰金15万円求刑 被買収12人で最初の求刑

3年前の参院選を巡る河井夫妻の大規模買収事件…。正式な裁判を受ける被買収側では、最初の求刑です。

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起訴状によりますと、元県議会議員の平本英司 被告は、3年前の参議院選挙を巡り、河井克行 元法務大臣から現金30万円を受け取ったとされます。

平本被告は、初公判で起訴内容を認めていて、「5年間の公民権停止」が妥当かどうかが争点となっています。

21日の裁判で、検察側は、「現金が選挙応援の報酬といった主旨を認識していた」などと指摘。平本被告に▽罰金15万円・追徴金30万円を求刑し、▽公民権停止期間を短縮すべき特段の事情は認められないと述べました。

一方、弁護側は、捜査や処分の長期化で不利益を受けたことなど、くむべき多くの点があるなどと述べ、公民権停止期間の短縮を求めました。

最後に平本被告は、「悪かったことは反省し、もう一度、地域のために働きたい」と訴えました。

判決は、来月11日に言い渡されます。

この事件の被買収側では、議員辞職はしたものの略式命令を受け入れなかった元地方議員3人と、現職のまま在宅起訴された地方議員9人の、合わせて12人の裁判が開かれます。求刑されたのは、12人の中で平本被告が最初です。

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