横浜の集会参加者4人の個人情報 共産党関係者が不正流用

共産党神奈川県委員会

 横浜市内の小学校の統廃合を考える集会に参加した保護者や地域住民の個人情報を、共産党の関係者が不正流用していたことが21日までに分かった。集会を主催した「二谷小学校の建替えと斎藤分小学校の統廃合を考える会」が同日公表し、謝罪した。

 会や関係者によると、不正流用されたのは、10日に市立斎藤分小学校(同市神奈川区)で行われた集会に参加した4人の氏名、電話番号、住所。会場で新型コロナウイルス感染者が出た場合に連絡が取れるよう、参加者全員に情報を提供してもらっていたという。

 会のメンバーでもある党神奈川事務所のボランティアが参加者名簿から4人の住所を書き写し、別のボランティアがメモを元に4人の自宅を訪問、集会の記事を掲載した党機関紙を手渡したという。

 同会は個人情報保護法に抵触する可能性があるとして関係者に謝罪。不正流用に関わったメンバーを退会させた。

 保護者として集会に参加し、訪問を受けた男性は「(不正流用され)保護者の間で『怖い』という声が上がっており、今後会合から足が遠のくことを心配している。党のコンプライアンスの問題で調査と再発防止策を求めたい」と話した。

© 株式会社神奈川新聞社