a flood of circle、代々木公園フリーライブに4,000人超動員! 来年2月にニューアルバム発売も決定!

11thアルバム『伝説の夜を君と』をひっさげたツアーを初のホールワンマンライブとなるLINE CUBE SHIBUYA公演で締め括り、その後2012年リリースのミニアルバム『FUCK FOREVER』と2013年リリースの5thアルバム『I'M FREE』の再現ツアーを敢行するなど、精力的な活動を繰り広げているa flood of circleが、代々木公園野外音楽堂での入場無料ワンマンライブ『I'M FREE 2022』を開催し、4,000人以上が集まった。

都内では久しぶりの雲一つ無い晴天に恵まれ、平日にもかかわらず開演の18時を前にたくさんのオーディエンスが集結。お馴染みのSE「Superstition」とともに現れた4人を、大きな拍手が迎え入れた。鮮やかな黄色のライダースを着た佐々木亮介(Vo・G)が「おはようございます、a flood of circleです! ARE YOU READY!?」といつもどおりに挨拶し、勢いよく「GO」でライヴに突入。アッパーなロックンロールで空気を塗り替えると、そのまま「ミッドナイト・クローラー」「Dancing Zombiez」と前のめりに畳みかけていく。ドライヴ感溢れるHISAYOのベースと渡邊一丘の強靱なビートが牽引し、アオキテツがステージ前方に躍り出てギターソロを奏でれば、もはや此処はライヴハウスだ。「かかってこい!」という手加減なしの煽りにオーディエンスも拳やジャンプで応え、秋の夜の肌寒さを吹き飛ばしてどんどん熱を高めていった。

優しいギターの音色とメロディが夜空に響いた「Honey Moon Song」「世界は君のもの」を経て、「何がいいか、何か好きか、何を絶対手放さないかーーそれだけで最高の場所を作り続けるって心に決めた。今日はその一歩目かなっていう気がしてるんで。目撃してくれてありがとう」と佐々木。挑戦的な笑顔で会場を見渡し、「Party Monster Bop」で再び加速して後半戦へ。晴れやかなサウンドで駆け抜ける「北極星のメロディー」や熱いリリックを叩きつける「花」、揺るぎないキラーチューン「プシケ」「シーガル」など、新旧織り交ぜた濃密なセットリストで熱狂の頂点に上り詰めた。

ここで、佐々木から来年2月15日に12枚目となるニューアルバム『花降る空に不滅の歌を』がリリースされることが発表された。喜びに沸くオーディエンスに「みんなの幸せを心から願ってるから」と最新曲「花火を見に行こう」が贈られ、ラストはタイトルになっている「I'M FREE」を投下。何にも縛られないロックンロールの自由を堂々宣言し、歴史あるステージに確かな足跡を残した。 アルバムはまだ制作途中とのことだが、早くも来年2月~6月にかけての全国ツアーが決定している。想像を掻き立てるタイトルを冠してどんな世界が生み出されるのか、まだまだ止まらずに転がり続けるa flood of circleから目が離せない。(Text:後藤寛子 / Photo:新保勇樹)

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