<レスリング>【2022年全日本大学グレコローマン選手権・特集】“グランドスラム”に「あと1勝」となった日体大・松本慎吾監督の話

 

 2022年全日本大学グレコローマン選手権で2年連続の優勝を遂げた日体大は、5月の東日本学生リーグ戦でも優勝しており、年間の団体戦3大会を制覇する“グランドスラム”に「あと1勝」と迫った。11月の全日本大学選手権(19~20日、大阪)で、1994年以来、達成した大学がない偉業に挑戦する。

 2019年も同様に2大会を勝った日体大は、全日本大学選手権(鹿児島)では1階級の優勝に終わって団体3位。快挙達成はならなかった。

 昨年は、全日本大学グレコローマン選手権、全日本大学選手権とも5階級で優勝し、ともに2位に大差をつけて優勝する戦力だったが、新型コロナウィルスのため東日本学生リーグ戦が中止されており、優勝を独占したものの、“グランドスラム”とは言えない結果に終わった。

 日体大の松本慎吾監督は、2011年に指揮官に就任以来、「三冠制覇までは胴上げは受けない」と口にし、実行してきた。来月、松本監督の体は宙を舞うか。


 ■日体大・松本慎吾監督の話「今年はリーグ戦も開催され、あとひとつになりました。そうそう、うまくはいかないと思うけど、残された時間でしっかりと準備を進め、万全の体制で大阪に臨みたい。

 (1994年は)フリースタイルの全日本学生王座決定戦を含めての四冠だったんですね。(同大会がなくなって三大会になったが)これだけの期間、どこの大学もなし得ていないというのが現状。気持ちを引き締めて、狙っていきたい。U23世界選手権もフリースタイルが始まり、日体大からも3人の学生選手を出しています。その結果を受けて、大阪に向けて強化していきたい」

▲最優秀監督賞を受賞した日体大・松本慎吾監督

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