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【那須塩原】国産ナチュラルチーズのナンバーワンを決めるコンクール「ジャパンチーズアワード2022」で、戸田の「チーズ工房那須の森」と青木の「So-boku(ソーボク)」の商品が各部門でのトップ評価に当たる最優秀部門賞を受賞した。20日に両工房の関係者が市役所を訪れ、渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長に喜びを報告した。
同アワードはNPO法人チーズプロフェッショナル協会(東京都千代田区)が主催し、2014年から隔年で開いている。第5回の今年は23部門に過去最多となる109工房311点の出品があった。審査は15、16の両日に都内で行われた。
オープンカテゴリー部門で金賞を受賞したチーズ工房那須の森の「那須のブラウンチーズ」は、キャラメルのような甘みと爽やかな酸味、かすかな塩味を感じられる、めりはりのある味わいと、上品な口当たりが特徴。ブラウンチーズが従来、チーズを作る過程で大量に廃棄されていた「ホエイ」を原料とすることから、安田翔吾(やすだしょうご)工房長(26)は「まだ新しい分野のチーズなので手探りの部分が多く、設備の用意を含め一からの挑戦だった」と振り返った。
パスタフィラータ/ストリング(バラエティ)部門で最高位となる銀賞を受賞したSo-bokuの「さけるチーズ こしょう」は、ミルクの甘い風味にピリッとしたこしょうの辛みがマッチしたやわらかいチーズ。真嶋七重(まじまななえ)さん(49)は「工房を始めてまだ4年目なので選ばれてとても驚いた。牧場で飼っている牛の生乳を使っているので、その品質も評価されたのではないか」と声を弾ませた。
両工房は、12年にチーズの製造技術向上と普及促進を目的に発足した「那須ナチュラルチーズ研究会」に所属。同会会長を務める高橋雄幸(たかはしゆうこう)さん(43)は「研究会の取り組みが成果として表れた。地域のチーズの品質の高さを全国に知らせられたことは大きい」と意義を強調した。
商品を試食した渡辺市長は「止まらなくなる」と絶賛し、「このチーズの魅力を多くの方に感じてほしい。今回の受賞をきっかけに、多くの酪農家がチーズ作りに挑戦する機運が高まれば」と期待を寄せた。
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