今年もいよいよ開催!第74回 正倉院展【奈良国立博物館|奈良市】

今年もいよいよ開催!第74回 正倉院展【奈良国立博物館|奈良市】

2022年10月29日(土)〜2022年11月14日(月)

北倉 白石鎮子 寅・卯 宮内庁正倉院事務所

奈良県奈良市の『奈良国立博物館』にて、「第74回 正倉院展」を開催。

正倉院は奈良時代に建立された東大寺の倉庫で、聖武天皇遺愛の品々を中心とする宝物およそ9000件を今に伝える。「正倉院展」は、これら正倉院宝物の中から60件前後が厳選され公開される毎年盛況の展覧会。

今年も例年同様、美しい工芸品から奈良時代をひもとくのに貴重な文書まで、数々の宝物が揃う。

聖武天皇の四十九日に合わせて光明皇后が東大寺盧舎那仏に献納した品や、聖武天皇と光明皇后の娘・称徳天皇にまつわる品をはじめ、奈良時代の装いに関連する宝物も多数出陳される。

正倉院宝物の多彩な世界を存分に堪能しよう。

【今回の出陳宝物】:59件(北倉9件、中倉26件、南倉21件、聖語蔵3件)うち8件は初出陳

■ 注目の展示品を一部ご紹介!

漆背金銀平脱八角鏡(しっぱいきんぎんへいだつのはっかくきょう)

北倉 漆背金銀平脱八角鏡 宮内庁正倉院事務所

黒漆地に、金銀飾りの鏡。光明皇后が東大寺盧舎那仏に献納した品の一つ。『国家珍宝帳』にも記載される由緒ある品で、中央には宝相華文、その周囲には飛鳥、鳳凰、唐草文があしらわれている。

銀壺(ぎんこ)

南倉 銀壺 宮内庁正倉院事務所

大型の銀製の壺。聖武天皇と光明皇后の娘・称徳天皇が東大寺に行幸した際の大仏への献納品と考えられ、その破格の大きさもさることながら、表面に施された騎馬人物や鳥獣の細かな線刻文様が目をひく逸品。

彩絵水鳥形(さいえのみずどりがた)

中倉 彩絵水鳥形 宮内庁正倉院事務所

鳥の形をした飾り。表面には彩色のほか、鳥の羽毛を貼り付けるなど、精密な細工が施されている。高貴な身分の人が腰帯から下げたり、衣服に縫い付けたりして用いたと考えられている。

伎楽面 力士(ぎがくめん りきし)

南倉 伎楽面 力士 宮内庁正倉院事務所

伎楽に用いられた力士の仮面。面裏の墨書によって大仏開眼会で使用されたことが判明している。

錦繡綾絁等雑張(にしきしゅうあやあしぎぬなどざっちょう)

北倉 錦繡綾絁等雑張 宮内庁正倉院事務所

東大寺屛風に貼り交ぜられた染織品。正倉院における保存整理のさきがけとして象徴的な意義をもっている。会場の最後に展示されており、現代に至る宝物伝承の取り組みに思いを馳せながら鑑賞しよう。

■ 開催概要

【開催期間】2022年10月29日(土)〜2022年11月14日(月)
【会場】奈良国立博物館 東新館・西新館(奈良県奈良市登大路町50)
【開館時間】9:00~18:00(金、土、日、祝日は20:00まで)※入館は閉館の60分前まで
【休館日】会期中無休
【観覧料金】一般2000円、高大生 1500円、小中生 500円
【アクセス】近鉄奈良駅下車徒歩約15分 または JR奈良・近鉄奈良駅から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」下車すぐ
【問合わせ先】ハローダイヤル(050-5542-8600)

※観覧には「前売日時指定券」の予約・発券が必要。当日券の販売はありません。

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