若年層を呼び込んで観光活性化につなげようと、宮ケ瀬湖周辺で電動キックボードを活用した実証実験が29日からスタートする。同湖周辺に点在する観光スポットの周遊に電動キックボードを活用してもらうことで、若者の誘客を図る狙いがあり、12月25日まで民間企業2社が実施し、清川村と横浜銀行が支援する。
実施するのは、ガソリンスタンドや電動キックボードのレンタル事業などを手がける「サンオータス」(横浜市港北区)と、地図型観光情報サイト運営のベンチャー企業「ぐるり」(同市保土ケ谷区)。
地域活性化で連携する同村と同銀行が、点在する観光スポットを結ぶ公共交通機関がない宮ケ瀬湖周辺で、周遊性を高める起爆剤にしようと若者に人気の電動キックボードに着目した。
サンオータスによると、利用する電動キックボードは1充電で55キロの走行が可能。車道を走り、最高時速は19キロ。18歳以上の原付き免許所有者が利用可能でヘルメットの装着は必須。10台用意し、宮ケ瀬水の郷地区(同村宮ケ瀬)のcoen宮ケ瀬地区公共施設等管理事務所で貸し出す。1時間990円で、貸出時間は午前9時~午後5時。
また、新たにぐるりはスマホ地図上に観光地や飲食店の情報を表示するアプリ「GURURI宮ケ瀬版」を開設。水の郷地区や鳥居原地区、ダムサイト地区などの周遊性向上を目指す。
同銀行の担当者は「宮ケ瀬を訪れる観光客の1人当たり消費額は約200円と少ない。電動キックボードの利用で周遊性のアップや飲食店の利用増にもつながれば」と期待している。
電動キックボード貸し出しの問い合わせはサンオータス、電話045(620)6997(平日午前9時~午後6時)。