同じドリブラーだから分かる!大分トリニータMF梅崎司の「三笘薫評」がとっても興味深い

2022シーズンの明治安田生命Jリーグもいよいよ佳境。J2上位では自動昇格の2チームが決まり、10月23日(日)の最終節ではJ1参入プレーオフに出場する4クラブが決定する。

1年でのJ1復帰を目指す5位の大分トリニータは、第40節で2位の横浜FCと対戦。アウェイで3-2の激闘を制し、ひと足早くプレーオフ進出を決めた。

この試合で開始早々の5分、見事な先制弾を奪ったのが、元日本代表MFの梅崎司だ。

そこでQolyは、シーズン終盤でチームに欠かせない選手となっている、トリニータ育ちの35歳を直撃!

インタビュー前編となる今回は、激闘となった横浜FC戦や、アカデミーを含む最初の大分トリニータ時代、さらにはフランス・グルノーブルでの挑戦などを中心に聞いた。記事ではその一部を紹介する。

(取材日:2022年10月12日)

――(前略)梅崎選手といえば、ドリブル、特に左サイドからのドリブルが一つの武器だと思います。今、梅崎選手が注目しているドリブラーはいますか?

うちの井上(健太)は面白いですね。ワイドの。ちょっと日本にはいないタイプなので。どこまで行けるのかなというのは楽しみだと思います。

他はそうですね。FC東京の紺野和也選手ですかね。持ち方を含めて「面白いな」と見ていて思います。

――いま、日本代表だと、三笘薫選手のドリブルがとても印象的です。

ああもうそれはちょっと別格過ぎて(笑)。いちファンですね僕は。

――三笘選手のドリブルは梅崎選手から見てどう感じますか?

いやぁ、なんですかね。単に外すのではなくて、一人で一番危険なところまで持っていけるので。

縦が“まっすぐ縦”じゃないんです。ネイマールもそうですけど、縦に行って、中にえぐっていくじゃないですか。昔ネイマールがワイドをやっていた時も。

やっぱりあれを一人で、今はポケットとかニアゾーンと言いますけど、あそこを一人で取れる選手っていないですよね。世界を見渡してもなかなか。

ワンツーもあるし、アウトサイドのパスとかも得意で、よく周りも見えています。

一番好きなのはメンタリティーかなと思いますね。この間のアメリカ戦の時も、途中から入って、何度かボールを失って、「リズム悪いな」と思いながら見ていました。

ただ、最終的にはあのゴール。カットインで2人を抜いてというところまで持っていける。

まずそもそもそういうメンタリティーがないと実行できないと思いますし、なんかもうそのまま(上まで)行っちゃってほしいなと思いますね。

動画では他にも、横浜FC戦での先制点や「嫌な失点」でも崩れなかったチーム、10代の頃に長崎からの越境で大分トリニータのアカデミーへ加入した理由、個性派ぞろいの「調子残り世代」、さらにはグルノーブルでの苦闘の日々や当時チームメイトだったオリヴィエ・ジルーなど、たっぷり聞いているのでそちらもぜひ!,

なお、浦和レッズでの10年間や、「日本一」と語るあの選手、昨年13年半ぶりに大分トリニータへ帰還した理由やJ1参入プレーオフで必要なことなどについて聞いた、インタビュー後編の動画はYouTubeの『Qoly公式Ch.』にて近日配信予定なのでこちらもお楽しみに。

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大分トリニータは今週末10月23日(日)に行われるJ2最終節、プレーオフ初戦で優位に立てる4位浮上を目指しFC琉球とアウェイで対戦する。

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