23日(日)は二十四節気の霜降 この時季吹く【木枯らし1号】今年2022年はいつごろか

 23日(日)は二十四節気の霜降(そうこう)で、朝晩の冷え込みが進んで霜が降りるころとされている。暦通り、全国的に朝晩を中心に冷える日が多くなってきたが、霜降のころ・晩秋から初冬にかけて「木枯らし1号(こがらし・いちごう)」が吹くことがある。

木枯らし1号とは

 晩秋から初冬の、木を枯らすように冷たく強めに吹く北風のことを木枯らしと言い、気象庁はその年最初の木枯らしを観測すると「木枯らし1号が吹いた」と発表する。なお、木枯らし1号は東京と近畿のみでの発表で、それぞれで定義がある。

□東京における定義
期間  :10月半ばから11月末までの間に限る
気圧配置:西高東低の冬型
風向  :西北西~北
風速  :最大風速8メートル以上

□近畿における定義
期間  :霜降(2022年は10月23日)~冬至(2022年は12月22日)の間に限る
気圧配置:西高東低の冬型
風向  :北寄りの風
風速  :最大風速8メートル以上

 定義はおおむね一緒だが、期間が東京と近畿では異なっている。なお、定義を満たさなければ発表されない年もあり、近年では東京で2018年、2019年と昨年2021年は発表がなかった。近畿では唯一1992年に発表がないが、その他は毎年木枯らし1号が観測されている。

25日(火)は東京と近畿で木枯らし1号となるか

 今年2022年は23日(日)霜降以降、それぞれの地域でいつ木枯らし1号が吹きそうなのか。直近では24日(月)から25日(火)にかけてを中心に、気圧配置は「西高東低の冬型」となりそうだ。特に25日(火)は、日本の東海上に低気圧が発生して気圧の傾きが大きくなる見通しのため、東京・近畿ともに「北寄りの風が強まりやすい」見込み。もしかすると、木枯らし1号の発表があるかもしれない。

 なお、この10年における木枯らし1号の発表を平均すると、東京は11月4日ごろ、近畿では10月29日ごろとなる。木枯らし1号が発表されるときは寒さがより一層厳しく、また空気は乾燥することが多いため、まずは24日(月)から25日(火)ごろを中心に寒さ対策と火の取り扱いなどに気をつけて過ごした方がいいだろう。

(気象予報士・鈴木悠)

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