赤磐と福島・浪江 初の合同フェア 東京で復興の歩みや特産品紹介

特産品の販売などで赤磐市と福島県浪江町をPRするフェア

 地域活性化に向けた連携協定を結んでいる赤磐市と福島県浪江町による初の合同フェアが22日、東京都千代田区の商業施設で始まった。東日本大震災への支援をきっかけに実現した取り組みで、復興に向けた歩みを紹介するとともに、両自治体の特産品や観光名所を首都圏在住者にPRした。23日まで。

 初日は、支援のため浪江町に派遣された赤磐市職員が現地での活動状況を報告。同町産業振興課で働く木原可南子さんは、水素を次世代エネルギーとして活用したまちづくりに向け、実証実験やインフラ整備に取り組んでいる様子を紹介し「再生可能エネルギーの先駆けとして全国、世界のモデルにしていきたい」と訴えた。

 特産品の販売ブースでは、地酒や果物など計約40品目を販売。ご当地キャラクターのショーや移住相談も行われた。

 浪江町は震災による津波で大きな被害を受けるとともに、東京電力福島第1原発事故で全町避難を強いられた。赤磐市ではこれまで計29人の職員を派遣して復興を支援。昨年3月には観光振興や特産品のPRで協力し、災害時には相互に物資提供や人的支援を行う連携協定を結んでいる。

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