習総書記、異例の3期目確定 李首相外し自派拡大、党大会閉幕

第20回中国共産党大会の閉幕式を終え、手を振りながら引き揚げる習近平総書記=22日、北京の人民大会堂(共同)

 【北京共同】中国共産党の第20回党大会は22日、習近平総書記=国家主席=(69)を新たな中央委員に選出して閉幕、習氏が総書記として異例の3期目を務めることが確定した。最高指導部7人のうち、習氏との距離が指摘された李克強首相(67)と汪洋・人民政治協商会議主席(67)は新中央委員から外れ、退任が決定。習氏が新指導部を自派で固めることは確実だ。

 党大会は閉幕式で「『台湾独立』に断固として反対し抑え込む」との内容を盛り込んだ党規約改正案を承認。これまで「祖国統一」には触れていたが、独立や米国の干渉を容認しない姿勢を明確にした。

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