小田急電鉄(東京都)は22日、相模原市南区の車両点検整備施設「大野総合車両所」の見学ツアーを行った。電車に親しんでもらうための企画で、鉄道ファン約50人が、普段は見ることのできない作業現場の様子を見学した。
同施設は、約5万8千平方メートルの広さで、電車の点検や整備、修理を行う。電車を分解する大がかりな作業も可能という。
参加者は作業現場で、約20トンある車体を専用クレーンで約4メートル引き上げ、移動する様子などを見学。数人の作業員が笛の音に合わせて慎重に作業する様子を写真に収めるなどしていた。
通勤車両として親しまれた1000形で、車内アナウンスやドアの開閉操作体験もあり、アナウンスを披露した座間市の男性会社員(30)は「よく乗っていた憧れの電車で体験できたのがうれしい。夢がかなった」と声を弾ませた。