大勢判明は午後11時過ぎ きょう那覇市長選、投開票 県都活性へ選択 

 任期満了に伴う沖縄県那覇市長選は23日、投開票される。無所属新人で前県議の翁長雄治氏(35)=共産、立民、社民、社大、れいわ、にぬふぁぶし推薦=と無所属新人で前副市長の知念覚氏(59)=自民、公明推薦=が16日の告示から7日間の激しい選挙戦を展開してきた。投票は23日午前7時から午後8時まで、市内49カ所で実施される。開票は午後9時10分から那覇市民体育館で行われ、午後11時過ぎには大勢が判明する見通し。

 新型コロナウイルス禍や物価高への対応、経済振興、子育て・教育環境の整備手法などが争点。名護市辺野古の新基地建設への姿勢が両氏で異なることも判断材料の一つとなる。

 翁長氏を擁立した「オール沖縄」勢、知念氏を支援する政権与党の自公勢ともに、最重要選挙の一つと位置付ける。共にオール沖縄が支えてきた玉城デニー知事が翁長氏を、城間幹子市長が知念氏を支持し支援先が割れるなど、選挙構図には変化がある。

 翁長氏は、県庁前の県民広場で打ち上げ式を開き、「一番大切なのは、私たち大人が子どもの人生に、未来に責任を持つことだ。若い人がチャレンジできる那覇市をつくらせてほしい」と訴えた。

 知念氏は、おもろまちの後援会事務所で打ち上げ式を開いた。「『市民のために』『市民と共に』が、みんなの心を一つにするキーワードだ。私が先頭に立って実践していく」と訴えた。

 那覇市の選挙人名簿登録者数(15日現在)は25万7645人(男性12万3259人、女性13万4386人)。

(’22那覇市長選取材班)

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