複合施設「新大工町ファンスクエア」竣工 再開発事業、11月に開業 長崎

地上26階建ての新大工町ファンスクエア=長崎市新大工町

 長崎市新大工町地区で進む再開発事業で、旧長崎玉屋跡地などに建設する複合施設の竣工(しゅんこう)式が22日、現地であった。地下1階、地上26階建てで高さ約97メートル。商業施設と住居が入る「新大工町ファンスクエア」として11月19日に開業する。
 事業主の同地区市街地再開発組合によると、延べ床面積は約3万6300平方メートル。地下に駐車場(48台)を備え、1階はスーパーのジョイフルサンや新大工町市場など、2階は長崎玉屋、3階は100円ショップ「ダイソー」が入る。4~26階は240戸のマンション「ライオンズタワー新大工町」。
 森ビル都市企画(東京)がコーディネーターを務め「長崎を感じ、いつ来ても楽しい発信力のあるまちづくり」をコンセプトに、2014年に閉店した長崎玉屋の跡地周辺を「北街区」として整備。国道を隔てた伊勢町側は「南街区」として、20年にオフィスと駐車場を備えた「Jプロ新大工ビル」が完成している。南街区と北街区の両施設は、12月下旬までに歩道橋でつなぐ予定。総事業費は約174億円。
 式典には同組合や自治体、工事の関係者など約140人が出席。近くの諏訪神社の神職が神事を執り行い、完成を祝った。祝賀会で同組合の田中丸弘子理事長は「長崎の新たなランドマークの一つとして注目いただき、新大工町地区が一丸となって地元の皆さま、県内外からの来場者に愛される施設づくりを目指す」と述べた。


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