YOSAKOIさせぼ祭り 踊り子らパレード熱演、本祭開幕 「青春グランプリ」肥後真狗舞が大賞

市民の近くで、全力で演舞を披露する踊り子たち=佐世保市、アーケード会場

 佐世保市の「第24回YOSAKOIさせぼ祭り」(実行委主催)は第2日の22日、本祭が始まった。市中心部のアーケードでは「パレード演舞」があり、華やかな衣装で約40チームが熱演。市民らも音楽に合わせて手拍子をするなど、3年ぶりの祭り復活を喜んだ。
 各チームの踊り子らはアーケード内を行進しながら3カ所で約70メートルずつ演舞。新型コロナウイルス感染防止のため、かけ声などを出す場合はマスクを着けた。市内のチーム「Breath」の大河内康晃さん(49)は「3回連続はきつかった」と話しながらも「近くで見てもらえて楽しかった」と笑顔で汗をぬぐった。

ジュニアステージで、初のグランプリに輝いた「TAKEOすいみんグ~!」=佐世保市、名切お祭り広場会場

 夫と孫の3人で訪れた松浦市の主婦、植村なみ子さん(74)は、各チームの演舞に「元気をもらった」と目を細めた。初めて見たという米国人のマゲン・バラスタイさん(26)も「とても活発で最高」と興奮した様子で話した。
 同日は小学生の演舞バトル「ジュニアステージ」があり、佐賀県武雄市の「TAKEOすいみんグ~!」が初のグランプリ。同市立御船が丘小4年の椎葉愛さん(10)は「笑顔で踊れた。うれしい」とほほ笑んだ。

◎学生王者決定戦「青春グランプリ」 肥後真狗舞が大賞

 佐世保市で開催中の「第24回YOSAKOIさせぼ祭り」(実行委主催)で22日、学生王者決定戦「青春グランプリ」があり、県内外19チームから、熊本市の「肥後真狗舞(ひごまぐま)~九州がっ祭~」が大賞に選ばれた。受賞は3回目。最終日23日のファイナルステージへの出場権を獲得した。

青春グランプリで3度目の頂点に立った「肥後真狗舞~九州がっ祭~」=佐世保市、名切お祭り広場会場

 同チームは2003年、熊本市内の大学生を中心に結成。今回は83人が出演した。披露したオリジナル曲「耀咲(ひかり)」は、新型コロナウイルス感染拡大で暗い時期もあったが、この曲で「(観客の)人生を照らしたい」との思いを込めた。代表で熊本大4年の山田真大さん(22)はコロナ禍で練習ができず、つらい時もあったが「大賞を取れて感無量。仲間とやってきたことが報われた」と満面の笑みを浮かべた。ファイナルでは「お客さんと一緒に盛り上げたい」と意気込んだ。

 100人以上で編成するチームが四ケ町アーケードを踊り歩く「100(ワンハンドレッド)パレード」も初開催した。
 23日のファイナルは宮地町の名切お祭り広場会場(佐世保中央公園)であり、予選などを勝ち抜いた14チームが大賞を目指して演舞する。

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