イチロー氏が認めたスーパー左腕 「マリアノ・リベラに近い」「ランディ・ジョンソンより打ちづらい」

大人気モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA(プロスピA)」で、オリックスや米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチロー氏が選んだ12球団各1名のレジェンドOBが登場するスカウト(ガチャ)「イチローセレクション」が11月1日まで開催されている。ユーチューブの「パワプロ・プロスピ公式チャンネル」で公開中の動画「イチローが12球団のレジェンドOB選手を語る」でイチロー氏は、現役時代の忘れられないエピソードを語った。

イチロー氏は、セレクションのロッテ枠に、2メートル8センチの長身左腕エリック・ヒルマン氏を選出。スライダー、カーブ、スクリューと多彩な変化球を武器に、1995年からロッテ在籍2年間で計26勝を挙げ、2シーズンとも規定投球回に到達。防御率も2点代と安定感を誇った。

イチロー氏は「18からプロの世界に入って28年の中で、1試合でバットを3本折られたのはヒルマンだけ」と明かした。「マリアノ・リベラに近い」とメジャー歴代最多となる通算652セーブを記録した元ヤンキースの絶対的守護神を引き合いに、ヒルマン氏のすごさを熱弁。リベラ氏最大の武器であるカットボールは160キロ近い球速が出たが、「(ヒルマンの)球は速くない140km前後・・・だったかな。剛速球でバット折られるわけでじゃないんです。やっぱ”動く球”なんです」と言葉に力を込めた。

続けて、「ヒルマンの場合はとにかく大きくてリリースポイントがバッター寄り、ものすごく近くに感じるんですよね。ランディー・ジョンソンの真っすぐより、ヒルマンの真っすぐの方が打ちづらかったです。それくらいインパクトがありました」。メジャー通算303勝の左腕・ランディー・ジョンソン氏を超える〝天敵〟だと評した。

〝ベタ褒め〟は止まらず、「これはやっかいなの来たって。ボビー・バレンタイン(95年のロッテ監督)さすがだなって。そこにフランコ呼んできたり。強かった。小宮山さん、伊良部さん、ヒルマンこの3人、セットとしては断トツによかった」と当時のロッテを振り返った。

(よろず~ニュース編集部)

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