角田裕毅「Q3に進める速さがなく悔しい」順調に進めてきたはずのセットアップが予選で効果を見せず/F1第19戦

 2022年F1アメリカGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は15番手でQ2敗退となった。Q2最後のアタックラップで1分36秒439を記録したが、このラップはターン9でのトラックリミット違反により抹消、1分37秒147で予選15番手となった。抹消されたタイムは予選13番手に当たるものだった。

 角田は予選中にピットレーン速度違反(10.3km/h超過)を犯し、チームに1000ユーロ(約14万円)の罰金が科された。

 テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、次のように一日を振り返った。

「金曜の時点でバランスがまずまずの状態だったので、昨夜行ったセットアップ変更は過剰なものではなかった。FP3ではマシンバランスはほぼ予想どおりであり、大きな問題はなかった。そのため、予選前には最適化のためのツールや空力の通常の微調整のみにとどめた」

「予選に臨むにあたり、Q3を狙う中団の争いはかなり熾烈になると予想しており、実際にそのとおりになった。Q1は大きな問題なく通過できた。しかしQ2はそれほど順調にはいかなかった。ピエール(・ガスリー)はフロントブレーキに苦しみ、裕毅は最後のセットの際にマシンバランスがアンダーステア寄りになってしまったと報告した。彼はターン9でトラックリミットを超えたが、それ自体がQ3進出を妨げたわけではない」

「全体的に見て、我々は予選ではパッケージから最大の力を引き出せなかったと感じる。その理由を理解し、もっとうまくやるにはどうすべきだったかを知るために、データを分析する」

「今はレースに気持ちを集中させている。ポイント圏内に2台を進めることが目標だ」

2022年F1第19戦アメリカGP 角田裕毅(アルファタウリ)とチームメンバーの集合写真

■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
FP3 16番手(1分37秒888:ソフトタイヤ/19周)
予選 15番手(Q1=13番手1分36秒808 :ソフトタイヤ/Q2=15番手1分37秒147:ソフトタイヤ)

 今日の予選でのパフォーマンスは悔しいです。最後のラップでトラックリミットを超えましたが、それがなくても結果に大きな違いはなかったと思います。今日の僕たちにはQ3に進めるペースがありませんでした。

 今夜、マシンからもっと力を引き出すすべを探ります。決勝ではポイントフィニッシュを目指して、できる限りプッシュしていくつもりです。

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