三谷幸喜「筋肉増強剤でクビになる!?」

23日放送の『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ)で、脚本家の三谷幸喜氏が国民的アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)の脚本をわずか3本でクビになったエピソードを語った。

番組にゲストとして登場した三谷氏に、番組パーソナリティーの安住紳一郎が「噂に聞いたんですけど『サザエさん』の脚本に携わっていたというのは本当ですか?」と聞いた。

三谷氏は「4話だけ関わってた」と明かし、「僕がやってたのは20代の頃かな。新しい作家集めたいみたいなこと言われて、試しに書いてみて。『妹思い兄思い』っていう(題名)サザエさんっぽいでしょ?」と語った。

しかし、4本目の脚本が問題だったようで三谷氏は「で、4本目が『タラちゃん大変身』ってやつで。タラちゃんが筋肉増強剤を打ってムキムキになってオリンピックに出るっていう‥すごい、規模の大きな話をやったんですけど、プロデューサーに『君はサザエさんの心を分かっていない!』って言われて台本を目の前投げ捨てられて、クビになりました4本で」と、あまりの原作を無視した脚本を提案し、クビになったと明かしたのだった。

なお、タラちゃんがムキムキになる話は放送されていないとのことで安住アナも「よかった」と思わず安堵。三谷氏は「僕も若かったんで自分の爪痕残したいなというのがあったんですね。今はそんなことしないです」と若気の至りだったと振り返った。

さらに安住アナが「今もし逆の立場だったら、若手がタラちゃんムキムキになるって話持ってきたらどう思います?」と聞くと、三谷氏は「ぶん殴りますね! 許せないもう。ちゃんとね‥原作を大切にしないといけない」と正論で返し、爆笑を誘ったのだった。

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