全日本スーパーフォーミュラ選手権が次世代車両のディテールをSNS上で“チラ見せ”

 10月29〜30日、三重県の鈴鹿サーキットで開催される全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦/第10戦『第21回JAF鈴鹿グランプリ』を前に、スーパーフォーミュラの公式SNSは導入が計画されている次世代車両の“チラ見せ”を行っている。

 スーパーフォーミュラでは、2022年から『SF NEXT 50』プロジェクトのなかで、次期車両の開発を進めており、エンターテインメント性の向上、カーボンニュートラルへの対応を目指し、各サーキットで開発車両によるテストを実施してきた。そんなスーパーフォーミュラの次世代車両は、新たなエアロをまとって10月29〜30日のスーパーフォーミュラ最終大会でデモランを行うことが明かされているが、走行を前に公式SNSは、数回に渡って次世代車両を部分的に公開している。

 まず10月21日に『ついに鈴鹿を走る』という内容とともに公開された映像は、イタリアのダラーラ社そばにあるアウトドローモ・リカルド・パレッティと推測されるコースを、1台の車両が走っているシーン。さらに翌22日には、ターンインする8秒の映像が公開された。ここではエキゾーストノートが聞こえるが、心なしか今までよりも高めの音のようにも感じられる。

 さらに同日には、天然由来のバイオコンポジット素材と推測されるエンジンカウルにスーパーフォーミュラNEXT50パートナーのデロイトトーマツのステッカーが貼られている動画が公開されたが、カウルの排気ルーバーの形状はこれまでとは明らかに異なるもの。8月22日にJAFが発表した2023年JAF国内競技車両規則のなかで示された内容と同様だ。

 そして10月23日には、リヤウイング翼端板にホンダのステッカーを貼る動画が公開されたが、この内容からも湾曲したリヤウイングメインプレート、今までと異なるスリットが入った翼端板形状が見て取れる。

 同日にはもう1本の動画が公開されたが、こちらはフロントウイングにTOYOTA GAZOO Racingのステッカーが貼られているもの。ここからはノーズコーンの形状は今までと同じでも、フロントウイングのフラップ形状や、今までにない翼端板形状が分かる。

 23日のツイートには『3DAYS TO GO』と書かれているとおり、スーパーフォーミュラ最終大会を前に開発テストが行われる予定で、ここですべてのディテールを観ることができそうだ。

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