佐渡市ネーチャーポジティブ宣言 生物多様性、回復目指す

新潟県佐渡市で開かれたシンポジウムで2030年までの「ネーチャーポジティブ」宣言をする渡辺竜五市長=23日

 一度は絶滅した日本産トキの復活などに取り組む新潟県佐渡市が23日、「2030年までに生物多様性の減少傾向を食い止め、回復に向かわせる」とする「ネーチャーポジティブ」宣言をした。市内で開いたシンポジウムで渡辺竜五市長が表明した。

 この宣言は日本ではまだ少ないが、温室効果ガスの排出を実質的にゼロにする「カーボンニュートラル」「ゼロカーボン」とともに、環境目標として国際的に広がりを見せつつある。

 宣言は、一度は絶滅したトキを08年に野生復帰させ、現在、569羽にまで増やしたことをアピール。実現に向けて自然への投資や循環型経済の促進を図るとした。

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