〈2022妙高市長選〉新人2氏が立候補 市政継承か刷新か 一騎打ちの論戦火ぶた

 任期満了に伴う妙高市長選は23日、告示された。いずれも無所属新人で、前妙高市課長の城戸陽二氏(55)=自民、公明推薦=と前妙高市議の宮澤一照氏(56)が立候補を届け出た。30日の投開票に向け、一騎打ちの選挙戦が始まった。

出陣式に集まった支持者(23日、妙高市)

 現職の入村明市長が5期目の今期限りで引退。今回の選挙は、路線継承の是非や人口減少対策などが争点となっている。
 継承を掲げる城戸氏は同市上町で第一声を上げた。入村市長や高鳥修一衆院議員(自民、比例北陸信越)らが駆け付けた。
 城戸氏は課題が多様化しているとして、「市政の安定が第一」と強調。豊富な行政経験を生かし、課題解決に取り組んでいく決意を語った。
 公約で、保育園から中学校までの給食費完全無償化やスノーリゾートの推進、新図書館等複合施設の計画通りの整備などを打ち出している。
 一方、市政のリニューアルを訴えている宮澤氏は同市高柳1で第一声を上げた。市長選への出馬経験がある渡部道宏市議、岡山紘一郎・旧妙高高原町長らが駆け付けた。
 宮澤氏は「この地域で何としても人口を増やす」と強調。民間出身のアイデアと行動力を生かしていく決意を語った。
 公約として、保育料・学校給食費の完全無償化や観光地の廃屋整理、新図書館等複合施設の建設延期などを掲げている。
 両氏は第一声後、選挙カーで街宣した。
 市選挙管理委員会によると、選挙人名簿登録者数は22日現在、2万6358人(男性1万2789人、女性1万3569人)。
 期日前投票は24日から、市内3カ所(市役所、妙高保健センター、妙高高原メッセ)で始まる。
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 【城戸陽二氏略歴】旧妙高高原町出身。前妙高市観光商工課長。千葉大卒。同市田口。
 【宮澤一照氏略歴】旧妙高村出身。前妙高市議(5期)。青山学院大卒。同市関山。

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