〈2022妙高市長選〉立候補者第一声 新人2氏が舌戦

 任期満了に伴い23日に告示された妙高市長選は、新人同士による一騎打ちの構図となった。前妙高市課長の城戸陽二氏(55)=自民、公明推薦=と前妙高市議の宮澤一照氏(56)が立候補を届け出た。それぞれ、新井市街地で第一声を上げ、思いを力強く語った。

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愛する妙高未来に 城戸陽二氏
 「市政の安定が第一。32年間の行政経験を生かし、今ある市政をさらに発展させていく」。城戸氏は同市上町の広場で上げた第一声で訴えた。

城戸陽二氏

 「妙高に育てられ、今日に至っている」と城戸氏。「愛すべき妙高を未来に残すため、立候補した」と言葉に力を込めた。
 政策として、子育て支援に重点を置く考えを示し、妊娠期から子育てまでを切れ目なくサポートする「こども家庭センター」の設置や、保育園から中学校までの給食費完全無償化に取り組むとした。
 争点の一つとなっている新図書館等複合施設については、「妙高の未来を担う子どもへの投資」と強調。「人口減少に挑戦する今だからこそ、必要な施設。私は実現させる」と訴えた。
 市長選で城戸氏は「やろうよ妙高」をキャッチフレーズに掲げている。「市民の皆さんと共に汗をかき、知恵を出し、これからの妙高をつくっていく」と、そこに込めた思いを語った。
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市政刷新強く訴え 宮澤一照氏
 宮澤氏は同市高柳1の選対事務所前で出陣式に臨んだ。集まった支持者らの前で、人口減少問題対策の必要性、市政のリニューアルを強く訴えた。

宮澤一照氏

 決意表明では「入村(明)市長は『ハンディのある妙高市で人が増えるわけがない』と言った。20年間この地域を守ってきた人が、こんなことを言って良いのか。なぜ、その後継者を立てなければいけないのか」と批判。
 その上で「私に力を貸してほしい。アイデアと行動力で、この地域で何としても人口を増やすと誓う」と意気込み、「旧妙高村、妙高高原、新井の皆さんの力を結集することが入村政権打倒の、われわれの力になる。きょうがそのスタート」と結束を呼び掛けた。
 報道機関からの取材に対しては、子育て支援と介護施策の重要性などに言及しつつ、人口減少対策が最も訴えたい政策だと強調。「本当に負けられない戦い。(入村市長が)この20年間やってきたことを改革しなければ」と力を込めた。

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