都城島津伝承館特別展「都城喫茶ことはじめ」 11月27日まで開催中

茶道人.com編集部[著]

都城島津邸(宮崎県都城市)では、利休生誕500年を記念した特別展「都城喫茶ことはじめ」を11月27日まで開催中です。本展では、都城島津邸の他、著名な博物館等の貴重な文献史料・茶器等をもとに、茶の湯の文化的・政治的役割について紹介します。

島津家では、島津義久や義弘をはじめ、上井覚兼や伊集院忠棟などの上級家臣らに茶の湯が受け入れられ、公私の場で度々茶会が行われていました。島津義弘は、中でも茶の湯への関心が高く、千利休の弟子として茶の湯を学びました。

島津家の家臣である都城島津家にも、数多くの茶の湯関係の文献史料が残されています。その一つである、都城領域の地誌『庄内地理志』には、都城島津家では近世以降、文化的素養の一つとして茶の湯が学ばれ、家臣を江戸や京都、堺へ派遣して中央の文化を自領へ持ち帰り、地域の文化醸成に寄与していたことが記されています。

この機会にぜひ、都城で育まれた喫茶文化の様相について、学んでみてはいかがでしょうか。

2022年11月27日まで。

都城島津邸

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