NLCSのMVPはフィリーズ・ハーパー 第5戦の8回裏に逆転2ラン

日本時間10月24日、リーグ優勝決定シリーズ第5戦でフィリーズがパドレスを4対3で破り、2009年以来13年ぶり、球団史上8度目となるワールドシリーズ進出を決めた。リーグ優勝決定シリーズのMVPにはブライス・ハーパー(フィリーズ)が選出。第5戦で1点ビハインドの8回裏に逆転2ランを放つなど、全5試合に出場して打率.400(20打数8安打)、3二塁打、2本塁打、5打点、OPS1.250という素晴らしい活躍を見せ、「下剋上」でのリーグ優勝に大きく貢献した。

ハーパーは今年のポストシーズンでここまで11試合に出場して打率.419(43打数18安打)、6二塁打、5本塁打、11打点、OPS1.351という見事な活躍を見せている。特筆すべきはワイルドカード・シリーズの第2戦(対カージナルス)、地区シリーズの第4戦(対ブレーブス)、リーグ優勝決定シリーズの第5戦(対パドレス)とシリーズ突破を決めた全3試合で本塁打を放っていること。同じ年のポストシーズンで異なる3つのシリーズ突破を決めた試合で本塁打を放ったメジャー史上初の選手となった。

ワイルドカード・シリーズの第1戦こそ3打数ノーヒットに終わったハーパーだが、その後は10試合連続安打を記録し、長打が出なかった試合は1試合だけ。リーグ優勝を決めた試合の逆転2ランに象徴されるように、ここ一番での勝負強さも見せており、スーパースターと呼ぶに相応しい見事な活躍で第6シードからの「下剋上」を成し遂げたチームの快進撃を牽引している。

次はいよいよ自身初のワールドシリーズの舞台。過去には「球界で最も過大評価されている選手」と言われたこともあるハーパーだが、チームを世界一に導いて「真のスーパースター」となることができるか注目だ。

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