小6時担任の不適切指導が影響か 熊本の中1自殺で報告書

熊本市の大西一史市長(左)に報告書を手渡す第三者委員会の委員長=24日午前、熊本市役所

 2019年、熊本市で中学1年男子生徒の自殺があり、原因などを調べていた市の第三者委員会は24日、報告書を大西一史市長に答申した。直接的な原因の特定は困難としたが「重症化した抑うつ状態が一因と考えられる」と指摘。小学6年時の担任教諭による体罰や暴言など不適切な指導が「発症に影響した蓋然性が高い」と結論づけた。

 報告書によると、男子生徒の小6の担任は、友人の児童の胸ぐらをつかむなどし、「バカ」など暴言もあった。保護者が市教委に再発防止を求め、嘆願書を出していた。

 男子生徒は睡眠障害や食欲低下があった。卒業前はノートに「死」「絶望」と記入していた。

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