誇り、威信懸け33クラブ激突 26日、第3回栃木県クラブ対抗ゴルフ

舞台となる都賀CC

 県内トップアマたちが所属ゴルフ場の名誉を懸けて団体戦で争う「第3回県クラブ対抗競技大会」が26日、栃木市の都賀CCに33クラブが集まり開催される。県内ゴルフ界の活性化を目的に、県ゴルフ場協議会と県ゴルフ場支配人会が2020年に創設。第1回大会はアローエースGC、第2回大会は矢板CCが王者に就いている。

 2018年10月設立の「県ゴルフ振興基金」を活用して開催。同様の大会は関東連盟(KJA)主催の「関東倶楽部対抗」が毎年春に開催され、県内でも予選が行われているが、新たな団体戦としてつくられた。当初は4月開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で秋開催となり、春に女子の部が行われるようになったことから、秋開催に定着している。

 団体で争う公式戦は、1979年誕生の首都圏アマチュア選手権が98年に休止。37回の歴史を刻んだ全国都道府県対抗アマ選手権も2019年で幕を下ろすなど、競技が少なくなる中で創設された。県内は宇都宮CC主催の都市対抗と並んでの団体競技となる。矢板CCが初の連覇を達成するのか、初代王者・アローエースGCが巻き返すのか、両クラブにストップをかけるクラブが現れるのか注目が集まる。

■大会展望

 連覇を狙う矢板CCとアローエースGCの戦力が充実している。

 矢板CCは昨年と同じメンバーで挑む。Cクラスの後藤貴浩(ごとうたかひろ)、張田巧(はりたたくみ)が軸。2人とも県知事盃一般男子の部の歴代チ王者という実力者。さらにBクラスには県シニア選手権を制している和光利一(わこうとしいち)、距離の出る大島洋司(おおしまようじ)、Aクラスには安定している熊耳邦男(くまがみくにお)という隙のない選手をそろえる。

 アローエースGCは県知事盃一般男子の歴代優勝者であるBクラスの武田幸雄(たけだゆきお)を核とする。Aクラスを磯誠一(いそせいいち)、竹迫清人(たけさこきよと)と両実力者で固める。Bクラスには各種大会で上位に食い込んでいる舟岡誠(ふなおかまこと)が加わり厚い布陣となった。

 この2強を追う1番手は第1回大会2位、昨年3位の鹿沼72。Aクラスの大福根孝司(おおふくねこうじ)、坂本茂(さかもとしげる)など昨年のメンバー4人を擁する。

 2大会連続4位のディアレイクCCも上位を伺う。県知事盃グランドシニアの部を制している辻四郎(つじしろう)、県男子ミッドアマ歴代チャンピオンの高村敏行(たかむらとしゆき)を中心に、頂点に立ってもおかしくないメンバー構成だ。

 第1回大会3位、昨年9位の那須CCも有力視される。Aクラスは県知事盃グランドシニアの部2回優勝の高久弘(たかくひろし)、同シニアの部を制している大森政男(おおもりまさお)の両雄で固める。Cクラスには一昨年の県知事盃一般男子の部2位で最近力をつけている本澤篤(ほんざわあつし)が加わる。

 今回“台風の目”となりそうなのが鹿沼プレミアGCと日光CCだ。

 前回7位の鹿沼プレミアGCはCクラスに県知事盃シニアと県シニア選手権を制している阿久津英男(あくつひでお)を中心とする。前回10位の日光CCは昨年の男子ミッドアマチャンピオンの斎藤信一郎(さいとうしんいちろう)を軸に上位をうかがう。

 このほか鷹GC、鹿沼CC、NSAJ(ニュー・セントアンド・リュースGCジャパン)なども有力視されている。

■競技方法

 出場クラブはAクラス(1952年12月31日生まれまで)、Bクラス(1962年12月31日生まれまで)、Cクラス(20歳以上)各2人の計6人で編成。18ホールストロークプレーで上位5人の合計スコアで争う。タイの場合は6人目のスコアで決定。それでも同じ場合は1位のスコアから順に比べる。使用コースはAクラスが東・西コース(5747ヤード)、Bクラスが北・東コース(6112ヤード)、Cクラスが西・北コース(6762ヤード)。いずれもパー72。

優勝チームに贈られる大型カップ

© 株式会社下野新聞社