那覇市長に初当選、知念氏の横顔は? 行政実務能力を生かし、県都のかじ取りへ

 那覇市長選で初当選した知念覚氏(59)は、那覇市首里地域で生まれ育ち、現在も首里に住む。父は警察官、母は魚屋。小学生の頃は家計を助けるため、雨の日も風の日も牛乳配達をした。

 那覇市役所で働きながら沖縄大の夜間を卒業した苦労人でもある。苦楽を共にしてきた妻の代里子さんは「仕事を家庭に持ち込まず一人で解決する。家族が大変な時にみんなを支えてくれた頼れる人だ」と話す。

 翁長雄志前市長(前知事)に抜てきされ、市総務部長など要職を歴任。副市長として城間幹子市長を支えた。座右の銘は「百聞は一見にしかず、百見は一考にしかず、百考は一行にしかず」。行政実務能力を生かし、県都のかじ取りに臨む。

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