赤楚衛二が「舞いあがれ!」に登場!「舞の心のオアシスになれたら」

NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~土曜午前8:00ほか)で、福原遥演じるヒロイン・岩倉舞の幼なじみ・梅津貴司役を務める赤楚衛二が、役柄への思いや作品の見どころを語った。

連続テレビ小説107作目となる物語の舞台は、1990年代から現在。主人公の舞が、ものづくりの町・大阪の東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生の物語だ。2020年に同局の「心の傷を癒(いや)すということ」で、第46回放送文化基金賞番組部門テレビドラマ番組最優秀賞を受賞した桑原亮子氏によるオリジナル作品となっている。

貴司は、岩倉家の隣にあるお好み焼き店「うめづ」の息子。気は優しく好青年だが、“普通”になじめない性格。幼い頃に古本屋で詩と出合って「言葉」を紡ぎ出すことに興味を持ち、やがて舞にとって心のオアシスのような存在になっていく役どころだ。

本作のへ出演が決まり、「それはそれは本当にもううれしかったですね。思わずガッツポーズしました!」と明かす赤楚。「朝ドラといえば、皆さんが毎朝見ているドラマですし、僕のおじいちゃん、おばあちゃんも見ていますので、出演することが恩返しになると思いました。半年間にも及ぶドラマというのはなかなかありませんので、貴重な経験にもなるだろうなと思いました。頑張らなきゃとも思いましたね」と心境を振り返る。

演じる貴司については「すごく優しい人です。それでいて、押しつけがましさは一切なく、寄り添ってくれるようなタイプ。『普通』というものになじめず、疑問や生きにくさを感じています。かといって破天荒かと言われると、そうではありません。周囲に合わせることができて、心がきれいすぎる。だからこそ、苦しくて生きづらい」と分析し、「貴司と似ているかと言われると分かりませんが、ちょっと人とは違うところに疑問を持つところや、『なんで、今こういう気持ちなんだろう?』と自分と向き合って本を読むところなど、僕も俳優という仕事柄、自分と向き合うことが多いので共感できます」と役柄と自身の共通点も感じている。

さらに、「登場人物それぞれに葛藤があって共感できる部分があるので、どのキャラクターにも寄り添って楽しむことができる作品だと思います。それぞれの親子の考え方や生き方、どちらも共感できるからこそ、そのすれ違いに苦しくなったり、ほっこりしたりするのだと思います」と作品の魅力に触れ、初共演となる福原の印象を「ピュアで純粋なイメージでしたが、そのイメージは共演しても変わりません。周りの空気を柔らかくするタイプで、かつ、心(しん)の強さや覚悟というものをすごく感じました。すてきな人だなと思います」と語る。

そして、「貴司のような生きづらさを抱えている人は、現代にも多いと思うんですよね。情報過多の時代、よいこと悪いことがSNSなどですべて見えてしまい、人とつながり過ぎているからこそ、器用にこなせてしまう。その分、悩んでいる方もたくさんいると思うので、そういう方たちにとって共感しやすいキャラクターではないかと思います。舞にとって支えになったり背中を押してあげたり、心のオアシスになれたらと思っています」とメッセージを寄せている。

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