津波で行方不明の宮城・大川小学校の児童らをレーダーで捜索 仙台高等専門学校

震災の津波で行方不明になった、宮城県石巻市立大川小学校の児童らを捜索しようと、仙台高等専門学校の教授らがレーダーを使い周辺の海岸の捜索活動を始めました。

石巻市尾崎地区の海岸で23日に捜索を行ったのは、仙台高専の園田潤教授の研究チームです。

現場には、震災当時大川小学校の4年生で行方不明となった児童の両親の姿もありました。

今回の捜索は、専用の機器を使ってレーダーを地中に照射して行われ、土や砂以外の物体を確認すると画面の波形に変化が現れます。

レーダーが届く距離は、約2メートルの深さまでで反応があった場所を捜索しましたが、23日は手掛かりとなるものは見つかりませんでした。

仙台高等専門学校園田潤教授「まだ見つかっていないというのは本当に心苦しいもので、一刻も早く少しでも手掛かりが見つかれば良いという思いで微力ながら協力させていただこうかなと思っています」

園田教授は今後、AI技術を使った自動走行ロボットにレーダー照射機を取り付け、海岸全域を捜索することにしています。

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