県1、上越・佐渡で1 佐渡汽船カーフェリー導入 負担割合示す 県

 佐渡汽船が来年3月から、中古カーフェリーを小木―直江津航路に就航させるに当たり、県と上越市、佐渡市に船舶の減価償却費や航路の赤字補填を求めている件について、県は22日、上越市に対し「負担割合は県1に対し上越市・佐渡市1」を提案した。県の試算では、約2億円を県と就航自治体で等分することになる。
 同日、県の佐瀬浩市交通政策局長が上越市の八木智学副市長、小田基史副市長に提案した。
 佐瀬局長は、支援の総額を11億円と仮定した上で、いったん全額を上越、佐渡の両市で支払うことを提案。両市には国からの交付税措置で8割(8・8億円)が手当てされるとして、残る2・2億円を県1、上越・佐渡両市で1の割合で負担してはどうかとした。
 負担割合については、2015年小木―直江津航路に就航した高速船「あかね」の建造費や粟島汽船(粟島浦村)が2019年に建造したフェリー「ニューあわしま」の建造費を根拠にした。
 上越市の小田基史副市長は「市は支援については前向きだ。互いに良い形になるよう、やっていきたい」と応じた。

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