障害者の多様な作品並ぶ 西都市美展で初企画

西都市美術展として初めて開催されている障がい者アート展

 第33回西都市総合文化祭美術展(西都市、同市教委主催)の「障がい者アート展」が同市小野崎の市民会館で開催されている。障害のある人とない人が芸術文化活動を通して理解を深め、感動を共有する場としての初企画。市内事業所利用者らの多様な作品に来場者が見入っている。27日まで。
 昨年本県で開かれた「全国障害者芸術・文化祭みやざき大会」に続き、障害者アートへの理解を深め鑑賞者と出品者が気持ちを通わせる場にしようと開催。市内4事業所を利用する障害者が絵の具や紙細工を組み合わせた絵や、緻密な絵が描き込まれた工芸品など90点を出品した。
 作品にはタイトルと作者のコメントが添えられ、訪れた人々が色や形など作品の表現の一つ一つをじっくり見据え、作者の意図に心を通わせている。
 同会館の吉野利后(りみ)・副館長(41)は「障害や年齢に関係なくアートを通じて人が結び付きを強める場になれば」と話している。

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