笑顔の遺影を前に、稲盛和夫さんが好んで歌った「ふるさと」合唱 関西鹿児島県人会が偲ぶ会 新会長も決まる

稲盛和夫さんの遺影に献花し、手を合わせる出席者=京都市

 関西鹿児島県人会総連合会は23日、8月に90歳で死去した初代会長の稲盛和夫さん=鹿児島市出身=を偲(しの)ぶ会を京都市のホテルで開いた。会員ら約200人が参加。会場入り口に飾られた稲盛さんの笑顔の写真へ献花し、好きだった「さつま揚げ」を供えて全員で献杯した。

 会場では「関西かごしまファンデー」や総会時の映像を上映。参加者から「2001年の発足時は会長就任を快く受諾してもらった」「忙しい中でも県人会の会合には喜んで来てくれた」などのエピソードが紹介された。最後は稲盛さんが好んで歌っていた「ふるさと」を全員で合唱した。

 会の前に開かれた臨時総会で、稲盛さんの実弟、豊実さん(81)が2代目会長に決まった。豊実さんは「前会長の思いを引き継ぎ、多くの皆さんが参加したいと思えるような楽しい会に盛り上げていきましょう」と呼びかけた。

稲盛和夫さんの遺影を前に、あいさつする稲盛豊実新会長=京都市
関西鹿児島県人会総連合会が開いた初代会長稲盛和夫さんを偲ぶ会

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