コロナ禍で全授業がオンラインに…損害賠償裁判の判決と、Z世代の見解は

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。10月20日(木)放送の「FLAG NEWS」のコーナーでは、オンライン授業に対する損害賠償裁判が棄却されたニュースについて取り上げました。

◆オンライン授業による損害賠償を求めた裁判、その結果は?

東京・日野市にある明星大学の学生だった男性が、コロナ禍で全ての授業をオンラインにした大学側に、授業料の一部や通学できなかった精神的損害、あわせて145万円の損害賠償を求めていた裁判で、東京地裁立川支部はオンライン授業の運用は新型コロナが蔓延する中、休校となるのを避け、授業の実施を可能とする合理的な選択肢だったとし、オンライン授業と対面授業とで教育効果に差があることを示す証拠もないと指摘。男性の訴えを退ける判決を言い渡しました。

◆棄却の判決に、Z世代の見解は?

大学院に在籍していた2年間、ずっとオンライン授業だったという食文化研究家で株式会社食の会 代表取締役の長内あや愛さんは、「気持ちはすごくわかる」、「会いたいのに会えないとか、先生に質問したいのにタイミングが合わないとか、悔しさはわかる」と心中を慮りつつ、「自分たちの身を守るための学校側の判断でもあり、仕方ないのかなと思う」と大学側の対応にも納得の様子。

番組Twitterにはこの訴えについて「これで議論がされた面もある。そういう意味ではよかったのかも」といった声も届きました。キャスターの堀潤は「この間に失われた体験の機会を、今後どのようにして社会や大人が、若者、子どもたちに還元できるのかというのはとても考えさせられるところ」と憂慮。

政治プラットフォーム「PoliPoli」代表の伊藤和真さんも「オンライン授業によって、それこそ孤独になってしまった方もいると思うが、大学側もオペレーションが増えたりして大変なので(この問題は)なかなか難しい」と所感を述べます。また、PoliPoliには中高生などから「オンライン授業はやりづらい」といった意見もあったと言い、「オンライン授業のメリットもあるので、いろいろなことを考える必要がある。今後DX(デジタルトランスフォーメーション)が進むなかで、さまざまな検討をすべき」と話していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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