カニのつり革、水色のシート…福井鉄道が新型低床車両「フクラム ライナー」イメージ公開、2023年3月運行

福井鉄道の新型車両の内装イメージ(福井鉄道提供)
カニを模したつり革

 福井鉄道(本社福井県越前市)は、2023年3月に運行開始を予定している新型低床車両「フクラム ライナー」の内装イメージを公表した。座席シートは、車両内装材製造大手のセーレンが製造した生地を採用。沿線の水田や日野川など豊かな水資源をモチーフにした明るい色調の「ターコイズブルー」で、さわやかな印象となっている。

 新たに導入する「F2000形」は3両1編成で定員115人。座席はロングシート48席を備える。シートにはコーティング剤を使わず、自然環境に配慮。毛倒れを防ぐ「低パイル化」仕様で、シートデザインの耐久性を確保する。

 駅ホームとの段差がなく、車いすのままでも乗降しやすいバリアフリー対応。フクラムは既存の4編成と合わせて計5編成となり、通勤・通学時間帯の混雑緩和に役立たせる。

 出入り口付近のつり革には、レッサーパンダやカニをデザインしたものを導入する。福鉄の担当者は「北陸新幹線県内延伸で、新たに福井県に来られるお客さまに楽しんでいただけるよう地元企業とのコラボで福井の技を発信したい」としている。

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