高畑勲・宮崎駿コンビの名作「パンダコパンダ」公開50周年 杉山佳寿子、水森亜土、黒柳徹子が祝福

アニメ制作会社のトムス・エンタテインメントは24日、劇場版アニメ「パンダコパンダ」(1972年)の公開50周年を記念して、ミミ子役の声優・杉山佳寿子、主題歌を担当したイラストレーター・歌手の水森亜土、日本パンダ保護協会名誉会長を務めるなど熱烈なパンダ好きで知られる女優・黒柳徹子からの祝福コメントを発表した。

上野動物園に2匹のパンダが来園し、日本中パンダブームを巻き起こした1972年に、演出の高畑勲、原案・脚本・画面設定の宮崎駿がコンビを組み制作、公開されたアニメ。名作ファンタジーと名高く、後・の高畑・宮崎作品の源流ともされる。東京郊外の田園都市を舞台に、おばあちゃんとミミ子が暮らす家に、パンダの親子が仲間入りし、ゆかいでおかしな日々が繰り広げられる。

作品の公式サイトに特集が組まれ、祝福コメント第1弾として杉山らが登場。今後も新たな参加者が続く予定。同社は23年にかけてイベントや新グッズ制作を通して、同作の記念イヤーを盛り上げていくという。9月23日から期間限定で全国劇場において上映企画を実施した。

杉山佳寿子は「パンダコパンダ50周年おめでとうございます。おばあちゃんへ おばあちゃん元気ですか?ミミ子は元気です。パパンダもパンちゃんもみんな元気です。それではまた。ミミ子より」と役柄を踏襲した言葉で始め、「ミミ子ちゃんは私の子供役の原点です。生きる道に迷子になったり、元気が無くなった時、ミミ子ちゃんは私の『道しるべ』でした。この作品はアニメが何にも縛られずに、自由自在、荒唐無稽に作り手が好きな様に作られた時代の代表作です。これからも永遠にミミ子ちゃん達は沢山の人に元気パワーをくれることでしょう!」と感慨を口にした。

水森亜土は「50周年おめでとうございまシュッ!!『パンダコパンダ』の歌の収録は、現場の雰囲気が良くて楽しかったと記憶しています。アニメの歌って、詩がとても大切ですので収録前に歌詞をうんと理解して世界観にひたるようにしているのですが、『パンダ・パパンダ・コパンダ!』の言い回しが難しくて『ダ』とか『ダコ』とか『ダダ』とかね、なんだかぐちゃぐちゃになってしまって何度も歌い直したので『あぁ帰りたいわ…』なんて思っちゃってね…キャッ!そんなこともありながらも収録の時には差し入れたビスケットをみんなと食べたりして和気藹々とした雰囲気でしたよ」と、当時を振り返った。

黒柳徹子は「パンダコパンダ~テーマソングが覚えやすい。一緒に、飛び跳ねたくなる。パンダと友達のミミ子ちゃんは、私や、私の友達と同じように、すぐ、逆立ちしたり、スカートがまくれても平気!サーカスを逃げ出したトラの子とも友達になる。友情とか、友達とか、力をあわせて泥棒に立ち向かったりするとか、いま子どもに必要なことも、盛りだくさん。私の大好きなパンダが生き生きと走りまわるのを見るのはうれしい。小さい子どもがゾロゾロ、この映画を見に行くところを想像すると、私はワクワクするのです」と自らの実感を言葉にし、「そうそう公開50周年、おめでとう!!」と締めくくった。

「パンダコパンダ」50周年記念バナー  (C)TMC
CD「亜土ちゃんとパンダコパンダ」のジャケ写  (C)TMC

(よろず~ニュース編集部)

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