作新、センバツへ大一番 関東高校野球準々決勝、きょう専大松戸戦

駿台甲府との1回戦で4打数3安打と打線をけん引した作新の澤田=さいたま市のレジデンシャルスタジアム大宮

 第75回秋季関東地区高校野球大会第3日は25日、さいたま市の2球場で準々決勝4試合を行い、本県1位の作新学院は午前10時半から埼玉県営大宮公園野球場で専大松戸(千葉1位)と対戦する。4強入りすれば、来春のセンバツ甲子園出場が濃厚となる。

 作新学院は1回戦で駿台甲府(山梨2位)に10-0でコールド勝ち。初回、高森風我(たかもりふうが)、澤田秀翔(さわだしゅうと)の連打を足場に一挙5点を先制すると、四回は斎藤綾介(さいとうりょうすけ)の本塁打などで攻勢を続けた。投手陣も2人の継投で相手打線を完封した。

 準々決勝でぶつかる専大松戸は公式戦初対戦。初戦で温存したエース右腕平野大地(ひらのだいち)が先発すると見られる。平野は球速150キロを誇り、県大会の防御率はわずか0点台。関東屈指の投手との呼び声だ。作新学院は大量得点が難しい分、初戦のような堅守で接戦をものにしたい。

 小針崇宏(こばりたかひろ)監督は「チームに勢いが出ている。相手は関東を代表する投手なので、とにかくつないで1点でも多く取りにいく」。エース川又楓(かわまたかえで)は「チームはまだまだ伸びる。この調子を維持したい」と力を込めた。

■専大松戸 チームの横顔

 2年ぶり2度目の関東大会出場。就任14年目の持丸修一(もちまるしゅういち)監督の下、木更津総合、市船橋など実力校を立て続けに破り秋の千葉県大会を初制覇した。

 投打ともに戦力は充実。チーム打率は3割1分9厘で勝負強い打者がそろう。1年生の3番中山凱(なかやまがい)は県大会全試合で安打を放ち10打点。5番太田遥斗(おおたはると)は2本塁打とパンチ力がある。

 投手陣は最速150キロのエース右腕平野大地(ひらのだいち)が柱。故障明けで県大会は調整不足だったが、今大会は万全な状態で臨めそうだ。制球力が光る青野流果(あおのるか)も初戦の明和県央(群馬)を完封し層も厚い。

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