ガスト火災…レジから現金を盗んで放火した店員逮捕 深夜の店内、煙充満して発覚「ばれるのが怖くて」

勤務先の飲食店に放火した容疑、男を再逮捕=吉川市

 昨年9月に埼玉県吉川市内の飲食店舗が燃えた火災で、吉川署は24日、非現住建造物等放火の疑いで、春日部市大畑、アルバイトの男(24)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年9月29日午後11時44分ごろ、吉川市栄町の飲食店「ガスト吉川店」の店舗内に火を放ち、床など約44平方メートルを焼失させた疑い。

 同署によると、男は同店のアルバイトとして商品のデリバリーなどを担当。当日に勤務を終えて店舗が閉店した後で犯行に及んだ。午後11時46分ごろ、警備会社が「店内に煙が充満している」と119番した。

 当時店内には男以外に人はおらず、負傷者はいなかった。鎮火後に店舗関係者などが店内を確認したところ、レジスターに入っていた現金約31万4400円とタブレット端末2台(時価計15万円相当)が盗まれていることが判明し、同署は今月4日に男を窃盗容疑で逮捕。男は捜査の過程で、放火についても犯行をほのめかしていたという。

 男は容疑を認め「売上金などを盗み、ばれるのが怖くなって店を燃やすつもりで火を付けた」などと供述しているという。

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