85人が旧交温める 東京で「南紀田辺会」

南紀田辺会で講演する山長商店の榎本長治会長(東京都内のホテルで)

 関東在住の和歌山県紀南地方出身者でつくる「南紀田辺会」(山形友紀会長)はこのほど、3年ぶりの総会と懇親会を東京都千代田区のホテル・ルポール麹町で開いた。85人が出席し旧交を温めた。

 総会後、山長商店(田辺市)の榎本長治会長が「木と共に生きて―山の恵みを届けて300年」と題して講演。近年は、建物に合わせて部材を精密に加工するプレカット材を中心に販売しており、紀州材の品質が評価され出荷が伸びているという。

 懇親会には2022年度名誉都民に選ばれた体操金メダリストの早田卓次さんも出席。原口裕之紀陽銀行頭取(田辺高校33回生)の発声で、故郷の梅酒で乾杯した。

 これまで懇親会は交流しやすい立食形式で開いていたが、今年は新型コロナ感染防止対策として各テーブルに分かれた着席スタイルで行われた。スクリーンに故郷の映像が流れる中、出席者は久しぶりの再会に話を弾ませていた。また、文筆家の甲斐みのりさんから地元情報の紹介もあった。

 次回の総会は23年10月14日に同じ会場で開催する予定。

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