バランス念頭にかじ 政策プロジェクト、熟度はさまざま 就任1年で中川上越市長

 上越市の中川幹太市長は24日の定例記者会見で、昨年11月9日の市長就任から丸1年を迎えることに言及。「改革と変化、安定と秩序のバランスに意を用いつつ、1日1日を精力的に過ごしてきた」と振り返り、周囲や市民への感謝を口にしつつ「『暮らしやすく、希望あふれるまち』の実現に向け、2年目も全力で取り組む」と前を向いた。

市長就任から1年を迎えることについて、所感を述べる中川市長(24日、市役所)

 「1年目は、私が掲げた公約の推進に向けた準備期間」と主張。肝入りの九つの政策プロジェクトについて「緒に就いたばかり。すでに取り組んでいるもの、具現化には時間を要するもの、熟度はさまざま」と認識を示した上で、「いずれも市民と約束した重要な施策。実現に向け、鋭意検討を進める」と意気込んだ。
 加えて、「世の中の動きが2、3年前とは全く変わっていると思う。上越市内でも人材不足があらゆる業種で進んでいる。市が大きな方針を示しながら、皆さんが安心して就職でき、上越市が発展するように努力を続けていかないといけない」と力を込めた。
 自身の課題については「まずは組織運営のマネジメントについて、これからも学んでいかなければ」と言及。「やはり、人がいるので、それぞれのいろいろな感情がある。その当たりの配慮も、経験の豊富な皆さんから学んでいかなければ」とした。
 また、「皆さんに支えられながら、知らないことを教えていただきながら進んでいく。今までの私の取り組みの中で、報道されてきたような少しの失敗もあったと思っているが、それを乗り越えながら進んでいきたい」と今後を見据えた。
 県や他の県内市町村との関係づくりについては「まだ(就任)1年。深いところまではいっていないが、信頼関係は徐々にできつつあると思っている」と述べた。

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