ロコ・ソラーレと協業商品初投入 谷尾食糧工業、ぜんざいと粒あん

「ロコ・ソラーレ」のロゴや選手の写真をあしらった粒あん(右)とぜんざい

 あん製造の谷尾食糧工業(岡山県和気町和気)は、2月の北京冬季五輪で銀メダルを獲得した女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」と協業したぜんざいと粒あんを発売した。パッケージにロゴと選手の写真を大きくあしらっている。チームが拠点とする北海道北見市常呂町産の小豆を使用していることなどから同社が協業を打診した。

 ぜんざいはてんさい糖を使い、さらりとした甘さにした。パックのまま電子レンジで加熱調理できる。粒あんはパンに塗って食べやすいよう軟らかめに仕上げた。価格(いずれも税別)は、ぜんざいが1袋(150グラム)150円、3袋入り(1袋140グラム)400円。粒あんが1袋(400グラム)400円。10月1日から全国のスーパーなどで扱っている。

 同社では原料の小豆の約8割を北海道産が占める。他社の多くも北海道産、中でも十勝産を使用しており、独自性を打ち出すため2009年に同町の生産者組合による契約栽培をスタート。こしあんや赤飯のもとといった小豆製品6品を展開してきた。今回は「ロコ・ソラーレ」を応援し地元を盛り上げようと、初めて協業商品を投入した。

 谷尾誠社長は「小豆や砂糖といった原料価格の高騰など業界を取り巻く環境は厳しいが、今後も付加価値のある商品作りを続けていきたい」と話している。

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