中井町長選告示 現新2人が立候補 移住・定住促進、企業誘致策など焦点に 30日投開票

中井町役場

 任期満了に伴う中井町長選は25日、告示された。立候補したのはいずれも無所属で3期目を目指す現職の杉山祐一氏(68)と前町議会議長の新人戸村裕司氏(54)の2人。無投票当選だった前回(2018年)から一転し、移住・定住促進や企業誘致策などが焦点となりそうだ。投開票は30日。

 杉山氏は「県内トップレベルの手厚い子育て支援に取り組んできた」と小中学校給食の無償化や妊娠から子育てまで一括し支援する「なかいネウボラ」の設置など2期8年の実績を強調。町民の声を幅広く町政に反映する「町民会議」の設置のほか、2017年から凍結中の複合施設建設計画の再始動などを掲げる。

 戸村氏は東京都出身で02年に中井に移住。「UターンやIターンの家族に手厚く支援することで移住先として選んでもらう」と町独自で移住家族へ一時金支給などを訴える。小児医療費助成の対象を高校生まで拡大するほか、高齢者の足の確保へオンデマンドバスの拡充などで生活利便性の向上も目指す。

 24日現在の有権者数は7715人(男3881人、女3834人)

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