横浜翠嵐高など県立定時制6校の募集停止決定 神奈川県教委

県立横浜翠嵐高校=横浜市神奈川区

 神奈川県教育委員会は25日の臨時会で、横浜翠嵐高校(横浜市神奈川区)など県立夜間定時制6校の募集を2026年度から停止することを決めた。翠嵐は外国につながる生徒の支援に定評があり、存続を求める請願や要望書が出されていたが、花田忠雄教育長は神奈川工業高校夜間定時制(同区)に同年度に新設される普通科で取り組みを引き継ぐ考えをあらためて示した。

 計画では、志願者減や交通利便性などの観点から、県立夜間定時制18校のうち6校(横浜翠嵐、向の岡工業、磯子工業、茅ケ崎、秦野総合、伊勢原)の募集を26年度入学者から停止する。

 臨時会で、6校の募集継続を求める請願を提出した市民団体メンバーで県立夜間定時制高校元教諭の保永博行さん(71)が意見陳述。先月末の計画案公表は唐突で関係者の同意を得たものではないと強調し、翠嵐については「外国につながる生徒や教職員にとって寝耳に水で、即時撤回を求める」と訴えた。

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